Richard Bona

音楽って、食事と同じで、人の好みは千差万別です。ここでは、それを承知した上で、世の中には、こういう音楽もありますよ、どうですか、というスタンスで、気に入った音楽を紹介していきたいと思っています。
Richard Bona(リチャード・ボナ)は、カメルーン出身の音楽家です。ボナは、いわゆるジャズのベーシストで、すご腕のセッションミュージシャンですが、それだけではなくというより、むしろ、素晴らしいシンガーソングライターです。
ボナのコンサートに行くと分かるのですが、圧倒的で、実にやさしいボーカルに、すぐに心を奪われます。アルバムに書かれた曲はメロディアスのものが多く、ほとんどベースが目立たないのですが、さりげなく、チョッパベース一杯の曲を入れたりします。これは普通のセッションミュージシャンのアルバムとしてはまったく逆のパターンで、ぜひ、聞いてほしいアーティストです。ボナは、今はキューバ、ブラジルの音楽に傾倒していて、2008年には、キューバ美空ひばりこと、オマーラ・ポルトゥオンドのアルバムにも、1曲ですが、参加しています。私も行った2008年10月のオマーラの新宿厚生年金会館のコンサートの一部は,Videosで見られます。この中で、Drume Negritaという曲では、ボナがアレンジ、べース、ボーカルを担当しました(もちろん、このコンサートには出ていませんが)。オマーラは78歳とは見えない若々しさですが、いい雰囲気です。

今後紹介する音楽は、必ずしもえぜこで聞けるわけではありませんが、下のボナのTikiはリクエストがあれば、聞けるはずです。

ティキ

ティキ