プリンス(Prince)の新作「アート・オフィシャル・エイジ 」「プレクトラムエレクトラム」

プリンス(Prince)のニューアルバム「Art Official Age」。古巣のワーナーに戻っての初めてのアルバムということで、私としては「ラブセクシー」以来遠ざかっていたものの、期待できる何かを感じ、予約を思い立った。デジタル音源は44kHzではあるが24bitのため、これを10ドルちょっとで買える本家のWarner(http://order.artofficialage.com/row/)で予約購入。発売日の9/30以後聞いてきたが、オープニングのテープ早回し効果音などでがっかりしたものの、全曲聞くと、出色の「This could be us」をはじめ、「Way back home」「Time」などメロウなR&Bなども多く、曲の良さにはまってしまった。その後、ネットのサイトamassで、プリンスが、米TV番組「Saturday Night Live」に出演、演奏したシーンを見て、その力あふれるギター演奏にぐっときて、3rdeyegirlの「Plectrum Electrum(プレクトラムエレクトラム)」も追加ダウンロード購入。その番組でもやっていた「Another love」などは素晴らしいストレートなロックだが、エレクトリックギターのソロにも、またアルバムの随所に聴かれるワウワウギターの音色にも揺さぶられる。美しいバラードも入っており、このアルバムも、全曲を通して聴きとおせる。
 もう名作「Sign O Times」の再現をいつまでも期待しても仕方がないのかもしれない。そして、今回同時に出た2つのアルバムを、PrinceのR&B、Black Rock、バラードを柔軟にこなした2枚組みアルバムとして一緒に聞いた方が良いと思う。「プレクトラムエレクトラム」は3rdeyegirlだが、「アート・オフィシャル・エイジ」のジャケットは"3rd eye boy"でもあることだし。
 Princeのハイレゾ音源は「Parade(パレード)」を持っているが、ワーナーに復帰したので、今後、まだ出ていない「Sign O Times」などのハイレゾ配信の早期化を待っている。

ART OFFICIAL AGE

ART OFFICIAL AGE