トーマス・マプフーモ(Thomas Mapfumo)の新作「 Danger Zone」

ジンバブエのトーマス・マプフーモ(Thomas Mapfumo & The Blacks Unlimited)の新作。この新作も、前回のファーダ・フレディと同様に、iTunesなどでは以前から販売されているが、やはりCD以上の音で聞きたいので、EL SUR RECORDSから入手。 2003年のアルバム「トイ・トイ(Toi toi)」(2009.10.12の本ブログでちらっと書いた)は、親指ピアノ(ンビーラ)も入ったポップなアルバムだった。ジンバブエを離れ、米国に在住してのスタジオ録音。ブラスも入っていた。その後、体調を崩したこともあったようだ。この新作も、ンビーラは随所で演奏されるし、ハチロクのリズムに引きこまれる。5曲目の「Chikwereti」では、マプフーモの泣き節が始まる。10分におよぶ作品だが、特に曲もいいし、ンビーラのフレーズを連想させるギターもすばらしい。大意の英語訳によると、ジンバブエは中国を初めとする多くの国から資金援助をもらっているが、ただでは済まされないはず、と警告している。この曲を含めたアルバム全体として、ブラスのアレンジも、マプフーモかはわからないが、大変すばらしい。変に力まないマプフーモ節が全開するいいアルバムです。

Danger Zone

Danger Zone