ザ・ビーチ・ボーイズのスマイル・セッションズを待つ

11/1に米国で発売され、コレクターズ・ボックスの国内版は、予定よりやはり遅れてもう少し後の11/16に出る、The Beach Boysビーチボーイズ) 名義のSmile(スマイル)。ただし、1967年頃に完成できずお蔵入りになったが、今回もやはり完成はしていないので、それらの当時の録音音源を集めたものとして、Smile sessions:スマイル セッションズというタイトルになる。
それでも、もうすでに、2004年に、新録音のSmileがBrian Wilson名義で出ているのだが、これまでにも、何回かこのブログでSmileのことを無意識に書いていたのは、心底では満足できなかったからだ。だから、本当にThe Beach Boys名義のSmileが今頃出ると言うニュースには驚いたし、聞けるのが待ち遠しかった。
 Smileを真剣に意識するようになったのは、おそらく、Brian Wilsonの「ノット・メイド・ディーズ・タイムス I just wasn't made for these times」という1996年のレーザディスクを買ってからだと思うので、一般的なファンよりはかなり遅いほうである。このビデオは、Was (not was)のDon Wasがプロデュースした佳作で、Don Wasは当時、過去の栄光を持つ音楽家に再度スポットを当てることに集中していた。ここで、Smileというものを知って、その後は、多くの人と同じように、写真のようなブートレッグ(海賊盤)も買った。また、当時のSmileの録音を知る人へのインタビューを含むPaul Williamsの本「ブライアン・ウィルソン、そしてビーチ・ボーイズ」も買った。この本は、音楽が心底好きな人が書いていることが良くわかる素晴らしい本で、当時のSmileが味わえるものとして薦めていた「Good Vibrations: Thirty Years Of The Beach Boys」も 買って、そこばかりを聞いていたこともあるし、今も聞くこともある。
 これらの後に、実際にSmileが新装で2004年に出た時は、正直驚いたし、相当聞き込んだ。また、Brian自身のSmileを演奏するツアーも行われ、もちろん、その日本コンサートにも行き、感激もした。この時のSmileの完成を助けたのが、ワンダーミンツの若きリーダのダリアンだった。しかし、その後、時が過ぎて、やはり満たされないものがあったので、このブログでSmileのことを書いていたのだと思う。実際、今も、新しいSmileではなく、昔のブートや、Thirty Years Of The Beach Boysを聞くこともあった。今回は念のため、国内版のコレクターズ・ボックスを予約していたので、まだ聞けないのだが、いよいよこれらのCDは不要になるのか?心して待っている。

ブライアン・ウィルスンそしてビーチ・ボーイズ

ブライアン・ウィルスンそしてビーチ・ボーイズ