ジェイソン・ムラーズ


ジェイソン・ムラーズJason Mraz)は、米国のいわゆるシンガー&ソングライター。実は、今年の1月まで、ほとんど知らなかった。昨年の5月に出た3作目のCD「We Sing. We Dance. We Steal Things.」が、音楽雑誌で、やたらべたほめだった。いわく「天才」と。それで、ずっと気にはなっていたが、ジャケット(下の写真)があんまりで、どうみても、いい音楽が聞けるとは思えず、聞かずじまいだった。そんななか、今年早々、ムラーズを聞く機会があって、曲のよさと歌のうまさに一発で気に入った。即、コンサートを見たいなと思って,WEBをみたら、何と、2月に日本公演が予定されていた。良く知らないが、間違いないと思い、チケット購入。2/24の席をぎりぎりで買えたが、席は、渋谷C.C.Lemonホールの2階の奥の方と遠かった。でも、ジェイソン・ムラーズは良かった。客層は、当然ながら若く、女性の人気もすごいが、音楽性は本物。
このCDは、1曲目のお気に入りの「Make it mine」からいきなりポップでキャッチーな、良い曲が流れ、あれ、あれ、すごいなと思っていると、最後まで、名曲ぞろいだった。ブラスを入れたソウルナンバー「Live high」、プリンス風、ラップ風など、どの曲も、スタンダードになりうる。随所で、涙腺を刺激するメロディ。声は、あのスクリッティ・ポリッティのグリーン・ガートサイドを少し感じさせるところもある。コンサートでは、「Live high」のときに、ブラスのメンバーが突然2階の踊り場に現れ、間奏でブラスを吹いた演出に感激。また、その前の1st,2nd CDも、劣らずすばらしい。
ジェイソン・ムラーズを知らない人も、I'm yoursやYou and I both、Remedyなど、聞けば、この曲知っているという人が多いと思う。一時、故郷のサンディエゴで自分を見直す暮らしをしていたことが影響しているのか、単なるサーファではない歌詞には、屈折したものがある。ジェイソン・ムラーズは、アメリカの桑田佳祐と言ってしまおう。TSUTAYAでも1年遅れでレンタルが始まったので、まずは借りてでも聞いてみてください。聞かないことが損とも言ってしまおう。下のCDは、昨年5月に発売されたものに、先の2月の件のライブ2曲が入って、1900円で再発。