断捨離と、テレサ・テン(訒麗君)の淡淡幽情

昨年は、自分にとっては相当ハードな年であった。そんな中で、ようやく峠を過ぎた12月7日に、多分、日本武道館で見るコンサートとしては最後と思う「エリック・クラプトンスティーヴ・ウィンウッド;Eric Clapton & Steve Winwood Japan tour 2011」に行けた。エリック・クラプトンは1975年の大阪フェスティバルホールでのコンサート以来何回か見ているが、今回の目的は、大好きなスティーヴ・ウィンウッド目当て。ウィンウッドの単独コンサートには今まで欠かさず行っている。Blind Faithでの曲を中心に演奏するが、ウィンウッドの個人曲になるときだけ、出だしで思わず拍手してしまう。自分としては、ウィンウッドの熱狂的なファンとして有名な、青山陽一氏やこの人にも熱狂度としては劣らないと勝手に思っている。それにしても、While You See A Chanceのイントロが、シンセではなくクラプトンのギターだったが、これはいただけなかった。ジミ・ヘンドリックスのVoodoo Chile(ブードゥー・チャイル)は、すべての演奏が溶け合った、ブルーズとロックの最良なもので、ハイライトとなるすばらしい瞬間だった。
 最近、全く聞いていなかったLP(アナログレコード)190枚を思い切って処分、断捨離を進めている。一方、峠は過ぎたものの、今も相変わらずハードなので、夜寝る時に、テレサ・テン(訒麗君)の淡淡幽情を聞いている。この1983年に作られたアルバムは、故中村とうようさんのお気に入りとして大変有名で、私もCDが出た時に買っていたが、あまりぴんとこなかったので、そのままだった。最近、この人のブログで、中国で音の良いリマスター盤が出ていることを知り、残念ながら同じ24bitサンプリングではないものをネット購入した次第。当然のことながら、amazonですべてのCDがそろうわけではなく、今回は中国に関するサイトから購入。このCDは、日本で20bitでリマスタしSHM-CD化したもので、日本では市販されていないものだった。音は暖かい音で、あれっ、こんなメロディアスな曲だったっけと驚いて、声もどこまでも美しく可憐で、聞きほれてしまった。歌の中国語の響きも大変美しい。オープニングからドラムやブラスも入り現代的だし、なんと言っても、8曲目の 萬葉千聲(ワンイエチィェンシヲン)は、スタンダード曲とも思える名曲で、バックのピアノがいい。